ファイトケミカル辞典

2019年3月13日

注目のファイトケミカル【アピゲニン】

注目の栄養素と言われるファイトケミカルは優れた抗酸化作用や免疫増強、がん抑制作用が期待される成分で、野菜やフルーツ、豆やイモ類のほか海藻類など植物性食品に含まれています。

ファイトケミカルの中でも特に多くの人の関心を集めているのがアピゲニンで、身体に良いだけでなく不安を抑えて鎮静作用をもたらすとされ、ストレス過多の現代で強く希求される成分となってきました。

アピゲニンとはフラボノイドの一種で、ポリフェノールの約90パーセントを構成しているフラボノイドの種類では、ほかにアントシアニンやイソフラボン、カテキンなどが知られています。

アピゲニンもほかのフラボノイド同様に高い高酸化力を持ち、老化や生活習慣病の要因となる活性酸素を除去してアンチエイリアシング対策にも役立つほか、肌のターンオーバーを促す効能も持つとされることから美肌づくりのサポート役にもなる成分です。

血管を拡張させる助けにもなり血圧を下げて動脈硬化など血管の病気を予防する効能に加え、大変有望な抗腫瘍化合物とみられるようにもなっており、がん細胞の増殖を抑える作用にも熱い期待が寄せられるようにもなりました。

アピゲニンがどんな野菜から摂取できるのか、含有量が多く効率良く取り入れられる種類は何かという点にも高い関心が寄せられていますが、特に多くアピゲニンを含んでいるのがセロリとパセリと言われています。

どちらもやや個性の強い味わいを持った野菜という点に加え、パセリのほうは一般的な家庭料理のレシピに取り入れにくい食材ということもあって、毎日それなりの分量を摂取するのが難しい面もあるのが現状です。

アピゲニンは野菜のほかにはバジルやオレガノ、コリアンダーといったハーブ類にも多く含まれていますが、ハーブも一度に大量の摂取が難しいだけに日常の食事でアピゲニンを取り入れたいと考えた場合、可能な限りセロリやパセリ、ハーブ類を生かしたメニューを増やすといった工夫をしなくてはなりません。

野菜以外では赤ワインやグレープフルーツ、リンゴやサクランボにも比較的多く含有されていると言われますが、アルコールが苦手な人には赤ワインは不向きで、甘味のあるフルーツでは糖分の摂り過ぎも気になるところです。

近年ではアピゲニンのサプリメントも登場するようになっていますが、自然な食生活で無理なく取り入れたい場合にはハーブ類の中でも含有量が多いとされるカモミールが向くとされ、特にカモミールティーにして飲むことでアピゲニンの魅力的な効能の一つ抗不安・鎮静作用を得ることにつなげられます。

カモミールがおやすみハーブとも言われ、就寝前にカモミールティーを飲むと身体が温まると共に心地良いリラックス感がもたらされるのは、まさにアピゲニンの効果ということになります。

数あるフラボノイドの中でも精神を鎮める作用を持つアピゲニンの効能には今後いっそうの期待が集まり、日々の食生活に取り入れやすい食品の登場も期待されます。